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イラク レポート 2004/2〜4 #18


[シーア派の宗教儀式アシュラ] [サファアに会ってきた] [厚顔無礼な米厚生省役人]
[白血病のアブドゥール君] [血のアシュラ] [血のアシュラ(続報)] [血のアシュラ(続報2)]
[砂漠のマッシュルーム「カマ」] [オムカッスル刑務所] [ムスタファの村、再び]
[TVカメラマンが米軍に拘束] [爆撃されたアル・ナクワ地区] [サマワルポ] [バスラのアリババ市]
[ツワイサの原子炉] [林立するパラボラアンテナ] [サドルシティーで米軍と住民が衝突] [帰国しました]
白血病のアブドゥール君関連を継続取材しています。ご注目ください。

4月10日帰国しました

   −−− バグダッドからアンマンに抜ける −−−
 バグダッドで待ち受けた高遠さんが7日夜になっても予定のホテルに到着せず、 その夜は心配でよく眠れなかった。 私の時間切れで、高遠さんを待つのをあきらめ、帰国することにした。 4月8日午前7時ホテルをチェックアウトし、バグダッドからアンマンまで何か 高遠さんの手がかりがないかと思いながら、砂漠のハイウェーをヨルダン国境に 向かった。途中バグダッドの西ファルージャは米軍が町を包囲し迂回せざるを 得なかった。
 この事で高遠さんたちは到着が遅れている可能性があると思ったので、 用心深くファルージャーの迂回路の左右を見ながら走ったのだが、何も分からなかった。 アンマン方面からバグダッドに向かう黄色いイラクタクシーが近づいてくると 高遠さんの姿はないか一台一台確認したが何も手がかりはなかった。 アンマンでは高遠さんが泊まっていたホテルでタクシー会社がどこか、 その会社を探してドライバーの消息を訪ねれば何か分かると思ったのである。
 しかし、その必要もなくなってしまった。 友人から衛星携帯電話に「高遠さんは他2人の日本人と拘束された。 犯人は自衛隊の3日以内の撤退を要求している」と連絡が来たからだ。ちょうど昼過ぎていた。 国境から引き返すか迷ったが、戻っても何が出来るか分からなかった。 逆に家族や友人に心配をかけると思い、後ろ髪を引かれる思いで、アンマンに戻った。


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