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カイナール病院のアキンバイ院長

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アキンバイ医院長と息子(1997年8月)
 カイナール村に生まれた先生は故郷の被曝者を助けたいと一生を村の病院で被曝者医療に捧げようとしている。
 彼の同胞に寄せる気持ちは並大抵のものではない。貧乏な患者の治療費を彼が出してやることもしばしばだ。 しかも決して偉ぶらない。誰にも平等に丁寧に接する彼は絶大な信頼がある。

 村長になってくれという話が持ち込まれたが「私は患者を助けることが使命だと思っている。 医者の方がずっとおもしろい」とその話を断ってしまった。
唄うアキンバイ先生
 ウォッカが回ってくると自慢のドンブラー(カザフスタンの民族楽器)を掻き鳴らす。 張りのある太い声が哀愁を帯びている。(カイナール村1999年2月)

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