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イラク レポート 2004/2〜4 #7


[シーア派の宗教儀式アシュラ] [サファアに会ってきた] [厚顔無礼な米厚生省役人]
[白血病のアブドゥール君] [血のアシュラ] [血のアシュラ(続報)] [血のアシュラ(続報2)]
[砂漠のマッシュルーム「カマ」] [オムカッスル刑務所] [ムスタファの村、再び]
[TVカメラマンが米軍に拘束] [爆撃されたアル・ナクワ地区] [サマワルポ] [バスラのアリババ市]
[ツワイサの原子炉] [林立するパラボラアンテナ] [サドルシティーで米軍と住民が衝突] [帰国しました]
白血病のアブドゥール君関連を継続取材しています。ご注目ください。

血のアシュラ(続報2)

3月3日(バグダッドのカディミーヤモスク)
 午後カディミーヤモスクの近くに行った。 門前町のような市場はいつもの賑わいを取り戻し、多くのイラン人たちも巡礼に来ていた。 お祈りの途中で、あの惨事を思い出したのか突然泣き出す男の人もいる。 商店街で衣料品を売っていた男の人は 「あれはイラクを分断する為のアメリカの仕業だ。アメリカがアルカイダにやらせたのだ。 スンニ派とシーア派の分断を図ってもイラク人は一つだ。 イラク再建に必要なことはイラク人のまとまりだ」と今度の事件を見ていた。
 シーア派のカディミーヤモスクとチグリス川を挟んで、反対の東側にはスンニ派の最大のモスク、アディミーヤモスクがある。 モスクの前でジュースを売っていたリヤド(41)さんは「この事件は大変悲しい。 イスラエルの秘密警察・モサドとアメリカがイラクのシーア派とスンニの対立を煽り、 分裂させるためやったのだ」と言った。
 イラク人は一つだという言い方はサダム時代に確立されたようだ。 実際サダムは宗教対立を政治に持ち込むことを避ける為に、政治と宗教を分離した。 「イラクはシーア派もスンニ派も一つだ」と今イラク人たちは思っている。 「サダムの政治で良かったことと言えばスンニもシーアもキリスト教徒もイラク人だ、 と言う考えを作ったことだ」と私のガイドのヤヒヤさんがいった。
日本時間 3/4 17:20着信


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