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イラク レポート 2004/2〜4 #17


[シーア派の宗教儀式アシュラ] [サファアに会ってきた] [厚顔無礼な米厚生省役人]
[白血病のアブドゥール君] [血のアシュラ] [血のアシュラ(続報)] [血のアシュラ(続報2)]
[砂漠のマッシュルーム「カマ」] [オムカッスル刑務所] [ムスタファの村、再び]
[TVカメラマンが米軍に拘束] [爆撃されたアル・ナクワ地区] [サマワルポ] [バスラのアリババ市]
[ツワイサの原子炉] [林立するパラボラアンテナ] [サドルシティーで米軍と住民が衝突] [帰国しました]
白血病のアブドゥール君関連を継続取材しています。ご注目ください。

サドルシティーで米軍と住民が衝突

4月4日

この写真を撮った直後に前方から数両の米軍戦車がやってきた。
イスラム教シーア派の新聞の一つアル・ハウザが発行禁止になって一週間。 連日、抗議の行動が行われていたが、ナジャフではついに死者も出た。 バグダッド・サドルシティーでは米軍が戦車やアパッチヘリを動員し、住民と衝突が続いていた。  4月4日夜9時近くにサドルシティーにはいると、 シーア派のムクタダ事務所を中心に米軍が銃撃したあとが残っていた。暗くて全体の状況はわからない。 戦車に轢かれた車を撮っていると闇の中から5両の米軍戦車が轟音をあげながら迫ってきた。 住民は「アメリカンタンク」と叫びながら蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。 住民に誘導しても立って民家に逃げ込んだ。 しかし、タクシーに残して置いたカメラバッグが心配なので危険を承知で外に出た。 戦車の砲身が反対側に向いたのを見計らって、闇に紛れて逃げたが、米軍は暗視ゴーグルをつけている。 闇の中でも見られていると思うと背筋が凍るようだった。 途中ドブの中に足を突っ込んだ途端、悪臭が鼻を突いた。しかし、そんなこと気にしていられなかった。 500メートルほど走って後ろを振り向くと銃撃の光跡が幾筋も見えた。 遠くで戦車からの砲撃の音も聞こえてきた。死者、けが人の情報はわからなかった。
日本時間 4/5 22:12着信


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